気付けばもう5年。東京は毎日が慌ただしく過ぎてゆく。
ずっと言葉にならなかった気持ちがようやく言葉に、音になった。
止まっていた時間が動き始めた。
故藤木仁美に捧ぐ。
『星降る夜の願いごと』
いつも歩いてる道と常に隣り合わせ
この空へと続く道がある
きっと空には苦しみも悲しみもなくて
全てを包み込んでくれるんだ
ある日空へと続く道を選んだ君は
落ちてきた羽を拾い飛び立った
雲の上が曇って見えるこんな世界が大嫌いさ
そう言った君が最後に見た景色は綺麗だったかい?
行かないできっとそのうち何かが変わるよ
そんなこと言えなくて胸の中で願ったけど
星も降らぬこんな夜では願いごとも叶いそうにない
星降る夜君に逢いたくてお星様に願いを掛けたけど
僕の声は遠すぎて何も無かったかのように夜の闇に飲み込まれた
あの雲にはしごを掛けてお星様のそばへ
僕の声も今度はちゃんと届くのかな
でも羽もなく空も飛べない僕は登れば二度と帰ってはこれない
羽がない僕はまだそこには行けなくて
この願いが叶うのも随分先になりそうだ
いつも歩いてるこの道の終わりが空に繋がっていますように
曇って見えた雲の上は晴れているのかい?
星降る夜にまた会えたらいいな
素敵な詩ですね。
返信削除私は以前彗星倶楽部で開かれていた遺作展を観に行った事があるのですが、その時に展示されていた繭をイメージした作品が今も心に記憶されています。
まるで作者の方の息使いが聞こえてくるようで、とても感銘を受けました。
藤木仁美さんは、どの様な女性だったのでしょうか?
匿名さん
削除ありがとうございます。
あの展示は僕は行けなかったんです。
作品の良さはきっと彼女の性格というか人間性なんだと思います。
僕は彼女とは幼馴染みというか、古くからの友達なのですが、幼い頃から彼女はとても繊細なイメージでした。
優しく、優しさ故の繊細というのでしょうか。
18歳の時に久々に再会して、さらに繊細で洗練された感じを受けました。
僕は同じ年でしたが、彼女の方がもっと大人だったんだなぁと今になっては思います。
物事を非常にフラットに見ていました。
この世界に対しても、自分に対しても、他の人に対しても。
いい意味で客観的に物事を見てたような気がします。
人間的にもとても素敵な感性や感覚を沢山持っていました。
こういう所でこういう風にコメントいただくのはとても嬉しいですね。
今までもこの時期何度かブログに書いてきたんですが、名前は今回のブログで初めて出しました。
長々書いてしまいましたが、読んでくれてとても嬉しく思います。
ありがとうございます。
ご返信ありがとうございます。
返信削除当時、作品から見受けられる感性に惹かれまた同年代の女性という事からもし生きてらっしゃったなら彼女と一度お話をしてみたいなどと感じました。
時間が経った今でも、こうして曲にして想っているご仲間がいて彼女もきっと幸せだと思います。
匿名さん
返信削除こちらこそありがとうございます。
そうなんですね、幸せに思ってくれてたら嬉しいのですが。
もう気づけば5年経ってました。
当時19歳だった僕にはなかなか受け入れられなくて。
こういう風に言ってくださる人がいて、彼女幸せだと思います。
なんだか本当に嬉しいですね。
石川県の方ですか?
はい、金沢に住んでいます。
返信削除私も芸術が好きで、よくギャラリーや雑貨屋さんに足を運んでいます。
金沢は住みやすくていい所ですね。
そうなんですね、僕は地元が小松でした。
返信削除金沢は良い街ですよね。大好きな街です。
僕の奥さんが画家なので機会があれば観てみてくださいね。
http://runa-art.net
奥さんのホームページ拝見しました。
返信削除才能豊かなご夫婦でいいですね。羨ましいです。
明日のライブ、頑張って下さい!
また、いつか何処かで。
遅くなりました。
返信削除いえいえ、とんでもないです。ありがとうございます*ライブ無事終わりました。
またいつか、どこかでお会いできたらいいですね。
その日を楽しみにしています。
はじめまして。
返信削除最近になって彼女が亡くなっていたことを知りました。
ずっと連絡がとれずに気がかりなまま数年がたち、あることがきっかけで知りました…。
私と彼女はお会いしたことはないですが、詩のやり取りやお互いの辛いことなどメールなどでやり取りしていました。当時は、彼女も私も高校生でした。
私もうつ病ではなけれど、精神的な病を抱えています。昔よりはかなり良くはなりましたが。
すごく繊細で心に響くことばを紡ぐ彼女は、とても壊れやすいんじゃないかと危惧していたのに…。
今ごろになって知るなんて自分がとても情けないです。
以前、作品展があったのですね。
彼女の作品を間近で見たかった…。
自分のことばかり書いてしまいました…。
何か彼女に関わっていた作品がないか探していたところこちらにたどり着きました。
失礼致しました。
コメントありがとうございます。
返信削除そうですか、そんなことがあったのですね。
僕は保育所から中学まで一緒で、その後上京して再会しました。
最後の日の前日に連絡をとっていて、その次の日に亡くなったので本当に辛かったです。
時間も経ち、なんとか受け入れることができましたが。
昔からかなり繊細な子だと思っていました。
きっと色々辛かったんだと思います。
この世で苦しむ時間にもう耐えられないと言っていたのでいつかこんな日がくるかもとは思っていたのですが、あまりに突然で。
きっとこうして思い出してくれる人がいて喜んでいる気がします。
匿名さんの病気も良くなったようで良かったです。
僕は作品展には日程的にどうしても行けずだったのですが、彼女のお母さんとは今でも連絡とっているのでコメントがあったこと、伝えておきますね。